就労ビザ 内定から入社までの手続き完全ガイド|大阪入管のタイムラインと注意点
はじめに:内定後のビザ手続きは「入社日」に直結します

外国人の方が日本企業に採用される場合、内定をもらっただけでは就労できません。
実際に働くためには、就労ビザ(在留資格)の許可取得が必要です。
特に、
- 海外在住の内定者
- 留学生で在留期限が迫っている人
の場合、申請が遅れると入社延期や内定取消のリスクもあります。
この記事では、内定後の就労ビザ手続きの流れを、
大阪入管の審査傾向を踏まえて時系列で整理します。
企業人事の方・外国人内定者の双方に役立つ「現場目線の完全ガイド」です。
内定から入社までの流れ(全体タイムライン)

就労ビザ取得までの基本的な流れは次のとおりです。
| フェーズ | 主な手続き | 目安期間 |
|---|---|---|
| 内定通知 | 雇用条件・職務内容の確定 | 即日〜1週間 |
| 書類準備 | 学歴証明・職歴証明・会社資料など | 2〜3週間 |
| 入管申請 | 在留資格認定証明書(COE)申請 | 申請日当日 |
| 審査期間 | 大阪入管:約1〜1.5か月 | 約30〜45日 |
| 許可後 | COE交付 → 本人へ送付 | 数日〜1週間 |
| 入国・入社 | 査証申請→来日→在留カード交付 | 約1〜2週間 |
出典:出入国在留管理庁「在留資格認定証明書交付申請の標準処理期間」ほか
※3〜5月、9〜11月は申請が集中し、審査が長引く傾向があります。
ステップ①:内定後に会社が準備すべき書類

企業側では、次のような書類を早めに整備しておくことが重要です。
- 雇用契約書(職務内容・勤務地・給与を明記)
- 登記事項証明書・直近の決算書
- 会社概要書・パンフレットなど(事業内容説明用)
- 在留資格認定証明書交付申請書(法定様式)
特に審査で重視されるのが、職務内容の専門性です。
「補助業務」や「一般事務」といった曖昧な記載は、
就労ビザの要件に該当しないリスクがあるため、
学歴・経歴との適合性を明確にすることが大切です。
ステップ②:在留資格認定証明書(COE)の申請

申請は、勤務先または行政書士が代理で行います。
大阪では以下の窓口が主な提出先です。
- 提出先: 大阪出入国在留管理局
- 対象資格: 技術・人文知識・国際業務、企業内転勤、高度専門職など
- 提出方法:窓口持参または郵送。
(登録済の行政書士や企業の場合は、在留申請オンラインシステムによる申請も可能です。)
申請時には、会社側・本人側それぞれの証明資料を添付します。
不備があると「補正指示」が出て再提出になるため、
初回から完全な書類をそろえることが最短ルートです。
ステップ③:大阪入管の審査期間と最新傾向

大阪入管の就労ビザ審査期間は、平均で約1〜1.5か月。
ただし、以下のケースでは時間がかかる傾向があります。
- 業務内容が抽象的・日本語説明が不十分
- 給与が同業平均より低い
- 会社設立から間もない・決算書未提出
- 学歴・職歴の整合性に疑義がある
繁忙期(春・秋)はさらに2〜3週間延びることもあります。
内定から入社まで最低でも2か月前倒しで準備するのが安全です。
ステップ④:許可後の流れ(COE交付〜在留カード)

許可されると、在留資格認定証明書(COE)が発行されます。
この後の手続きは、在住地域によって異なります。
- 海外在住者: COEを本人に送付 → 日本大使館・領事館で査証申請 → 来日時に在留カード交付
- 日本在住(留学生など): 「在留資格変更許可申請」へ切り替え → 許可時に在留カード交付
この在留カードの受領日=合法的な就労開始日です。
在留カードを受け取る前に勤務を始めると「資格外活動」とみなされるため注意が必要です。
ステップ⑤:入社時に確認すべき実務ポイント

入社時には、次の点を会社側で必ずチェックしましょう。
- 在留カードの「資格」「在留期間」を確認(コピー保管)
- 雇用保険・社会保険の加入手続き
- 外国人雇用届の提出(ハローワーク)
- 住民票・年金番号の整合性確認
大阪労働局・年金事務所でも、外国人雇用に関する管理が強化されています。
ビザ・社会保険・雇用管理を一体で運用する体制を整えることで、
後々のトラブルを防ぐことができます。
まとめ:早めの準備が、最短での入社を叶える鍵です

就労ビザの手続きは、「いつ動くか」 が結果を大きく左右します。
審査には平均で約1〜1.5か月、補正対応を含めると2か月前後かかることもあります。
だからこそ、
「内定が決まってから申請の準備を始める」ではなく、
内定通知のタイミングで行政書士に相談を始める のが理想です。
事前に必要書類やスケジュールを整理しておけば、
入社日に余裕をもってビザを取得し、安心して新しい仕事を始められます。
行政書士いしなぎ事務所では、
大阪入管の運用や実務傾向を踏まえ、最短で確実な入社手続きをサポートしています。
「内定は決まったけれど、ビザの進め方が不安…」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
内定通知直後に行政書士へ相談することで、
企業・本人ともに最短での入社を実現できます。
行政書士いしなぎ事務所まで
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