【高度専門職】70点→80点に上げる加点戦略|年収・学歴・日本語・受入機関の工夫
はじめに

高度専門職(Highly Skilled Professional/HSP)は、日本で働く高度人材に対して特別な優遇措置を与える在留資格制度です。通常は70点以上で認定されますが、80点以上を取得すれば、わずか1年で永住申請が可能になるという大きなメリットがあります。
この記事では、70点台から80点以上に到達するための加点戦略を、年収・学歴・日本語力・受入機関などの観点から体系的に解説します。これから高度専門職での永住申請を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
第1章|高度専門職ポイント制度の基本構造

高度専門職制度は、「学歴」「職歴」「年収」「日本語力」「研究実績」「受入機関」など複数の要素を点数化し、合計が70点以上であれば該当と認められます。出入国在留管理庁が公表する「高度専門職ポイント計算表(最新版)」に基づいて審査されます(出典:出入国在留管理庁・令和6年3月13日改訂版)。
主なカテゴリと配点上限は以下のとおりです。
| カテゴリ | 主な項目 | 配点目安 |
|---|---|---|
| 学歴 | 学士・修士・博士 | 最大30点 |
| 職歴 | 3年〜10年以上 | 最大20点 |
| 年収 | 500万〜1000万円以上 | 最大40点 |
| 日本語能力 | N1・N2・日本の学位 | 最大15点 |
| 研究・受入機関 | 論文・特許・J-Startup等 | 最大25点 |
80点を目指すには、複数のカテゴリを戦略的に組み合わせることが不可欠です。
第2章|年収で加点する戦略(最大40点)

年収は最も配点が大きく、短期間で点数を伸ばしやすい要素です。ISA公式表では、年齢区分ごとに配点が異なります(学術研究・専門技術分野の場合)。
| 年収(目安) | 29歳以下 | 34歳以下 | 39歳以下 | 40歳以上 |
|---|---|---|---|---|
| 1000万円以上 | 40 | 40 | 40 | 40 |
| 900〜999万円 | 35 | 35 | 35 | 35 |
| 800〜899万円 | 30 | 30 | 30 | 30 |
| 700〜799万円 | 25 | 25 | 25 | ― |
| 600〜699万円 | 20 | 20 | 20 | ― |
| 500〜599万円 | 15 | 15 | ― | ― |
| 400〜499万円 | 10 | ― | ― | ― |
実務ポイント
- 雇用契約書や給与明細で証明
- 直近1年分の所得証明書(課税・納税証明書)も併せて提出
- 昇給・転職を利用する場合は、在留資格変更や更新に影響するためタイミングに注意
- 個人事業や役員報酬でも条件を満たせば算入可能(事業実態の証明が必要)
第3章|学歴・職歴で加点する戦略(最大30点+20点)

学歴と職歴は、安定的に加点できる基礎項目です。以下のように評価されます。
学歴の加点目安
| 学歴 | 加点 |
|---|---|
| 博士 | 30点 |
| 修士 | 20点 |
| MBA/MOT(修士相当+加点) | 25点 |
| 学士 | 10点 |
| 複数学位(学士+修士など) | +5点 |
職歴の加点目安
| 実務経験 | 加点 |
|---|---|
| 3年以上 | 5点 |
| 5年以上 | 10点 |
| 7年以上 | 15点 |
| 10年以上 | 20点(経営・管理分野は25点) |
実務ポイント
- 学歴は海外の学位でも可(卒業証書・成績証明書の翻訳が必要)
- 職歴は、雇用契約書・在籍証明書・給与明細等で証明
- 5年と10年の区切りを狙って申請するのも戦略的
第4章|日本語能力で加点する戦略(最大15点)

日本語能力も見逃せない加点項目です。特にN1取得は15点と大きく、短期間で伸ばしやすいため、あと数点足りないときの起爆剤になります。
| 日本語力 | 加点 |
|---|---|
| JLPT N1合格 | 15点 |
| JLPT N2合格 | 10点 |
| 日本の大学・大学院等で学位取得 | 10点 |
※N1/N2と「日本の学位」は重複加算できません(高い方のみ)
実務ポイント
- JLPTの合格証明書が必要
- 日本の大学・大学院卒業の場合も10点(N1不要)
- 雇用先での評価アップや昇給にもつながる
第5章|受入機関・研究実績などでの加点(最大25点)

研究職や先端分野に従事する場合は、受入機関や研究実績での加点も検討できます。
| 項目 | 加点 |
|---|---|
| 特許(発明者) | 15〜20点 |
| 学術論文(責任著者3本以上) | 15〜20点 |
| 公的機関のグラント研究(入国前) | 15〜20点 |
| 企業内での役職(代表取締役) | 10点 |
| 企業内での役職(取締役・執行役) | 5点 |
| イノベーション促進支援措置に該当する機関で就労 | 10点(中小企業なら+10加算=計20点) |
| 試験研究費比率が3%超の中小企業で就労 | 5点 |
| 投資運用業等(金融人材特例) | 10点 |
実務ポイント
- 「上場企業に所属」だけでは加点なし(誤情報注意)
- 所属企業が支援措置に該当するかは、法務省告示で指定された「特定機関名簿」で確認
- 研究実績は論文・特許番号・学会発表資料など客観的証拠が必要
- 社内昇進を活用して地位加点を狙うのも有効
第6章|実務的な80点到達シミュレーション

ここでは、実際によくある70点台構成から、あと10点を上乗せするパターンを紹介します。
例:現在70点台のケース
- 修士(20点)+職歴5年(10点)+年収700万円(25点)+N2(10点)+その他5点
→ 合計 70点
加点戦略
- 年収アップ(700→1000万円) → +15点 → 85点
- N1取得(N2→N1) → +5点 → 75点
- 職歴10年到達 → +10点 → 80点
- J-Startup企業に転職(支援措置) → +10点 → 80点
まとめ|戦略的に計画すれば80点は現実的

高度専門職ポイント制度では、計画的にスコアを積み上げれば80点到達は十分現実的です。特に年収・日本語力・受入機関などは、短期的に改善しやすい要素です。
80点を達成すれば、1年で永住申請が可能となり、配偶者や子どもに対する優遇措置も拡大します。将来の永住・帰化も視野に入れ、早い段階から逆算して戦略を立てましょう。
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